20代・30代から将来に向けて貯金を意識する人は多いと思います。しかし、やみくもに貯金していても、それが本当に将来のための貯金になっているのか分かりません。どれくらい月々貯めればいいのか、何を基準にして貯金額を決めればいいのかが分からないと、そういった状態になってしまいます。
何を目的に貯金していく必要があるか、以下の3点が中心になります。
- 生活防衛資金
- 老後資金
- 住宅・教育・介護といったライフイベント費用
これらを貯めるためには、支出の見直し(固定費のカット)をして、生活防衛資金が貯まり次第、貯金を加速して増やしていくためにNISAやiDeCoを活用した投資を推奨します。
もちろん投資は元本保証が無かったり、お金が増える可能性がある一方で、最初に投資に回した金額よりも減った状態になってしまうリスクも十分にあります。そのため、投資をするにはしっかりと投資について知識や情報を集め、リスク管理をする必要があります。
今回は上記のように、人生に必要なお金の全体像やその備え方(貯金や投資方法)を、自分が参考にしている「中田敦彦のYoutube大学」の動画や「リベラルアーツ大学」の動画や書籍から勉強し、自分なりに考えた内容も盛り込みながら書きました!
ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです!
人生に必要なお金の全体像(リベ大や中田さんの主張をベースに)
生活防衛資金
生活防衛資金とは、万が一緊急でお金が必要になった時(病気や失業など、大きな支出が必要になった際)にすぐに出せるようにしておく安心資金。これがあると生活が破綻せずに心の安定になります!
リベ大もあっちゃんも動画の中で概ね共通しているのは、生活費の3~6か月分!(収入の3カ月分と書いてあるのもありました)を生活防衛資金として準備すると良い、としています。また、リベ大の書籍には会社員なら生活費の6か月分、自営業者なら1年分と書かれています。
3カ月~1年分と差があるため、どれくらい準備しておくのが良いか迷うかもしれませんが、その人その人の生活状況や給料の安定性によって異なるため、幅を持たせているのかなと思います。自分が安心できる分を準備しておけると良いですね!
- 3~6か月分を準備する場合
- 生活費が月20万円の人 → 60~120万円の生活防衛資金を準備
- 生活費が月30万円の人 → 90~180万円の生活防衛資金を準備
- 6か月~1年分を準備する場合
- 生活費が月20万円の人 → 120~240万円の生活防衛資金を準備
- 生活費が月30万円の人 → 180~360万円の生活防衛資金を準備
それ以上の資金を準備するのも良いですが、それ以上のお金は寝かせておくにはもったいない!という考え方なので、自分なりに安心できる生活防衛資金を貯金しておくと良いと思います!
ポイントとしては、この生活防衛資金はすぐに引き出せる現金や銀行預金で持っておくと良いです!

自分の場合は、生活費が約20万円弱だから、準備するべき生活防衛資金は約60~120万円。
自分の性格とキリの良さを取って、100万円を生活防衛資金に準備しよう!
100万円を普通の銀行よりは金利が良い楽天銀行に預金しようかな!(ちょっとでも金利がもらえるように、、笑)
自分の場合は、こんな感じで少し軽い気持ちで金額は決めました(笑)。
老後資金(年金だけじゃ足りない問題)
老後資金は、人生の三大支出の1つと言われるほど支出が大きい部分になります。現在の日本では、公的年金だけでは不足してしまう可能性が高いため、20~30代のうちから少しでも意識して対策しておけると良いとされています。

老後資金に向けて早めから対策しなきゃいけないのはわかるけど
いったい、いくら貯めておかなきゃいけないの??

「老後2000万円問題」なんて言われてたけど、それってどうゆうこと!?
2000万円足りなくなるの!? 良くわかないよ!!
そんな声が届いてきます(笑)。ちなみに自分もその1人でした(笑)。
それもこれも、老後にどんなお金がかかるのか、どうゆう内訳なのか、公的な年金はどれくらい貰えるのか、どんな計算をしなきゃいけないのか、大きなお金過ぎて良く分からない、といった状態が故に不安が生じてしまいます。
自分が勉強した中で一番しっくりきた内容としては、リベ大の動画で言っていた「老後資金については、生活費に始まり、生活費に終わる」ということです!
そもそも老後資金とは、定年退職後や老後~寿命までの生活費を賄うために必要な資金のことを指します。具体的には、毎月の生活費、医療費、介護費、住居費、趣味・娯楽費、冠婚葬祭費など、老後の生活にかかる費用全般を指します。
総務省の調査によると、60歳以上の夫婦無職世帯では、毎月の生活費が平均約29万円とされています。一方、年金収入は平均22万円ほど(国民年金(単身)で約5.6万円、厚生年金(夫婦)で約22万円)。つまり、毎月7万円の赤字になり、20年で約1700万円、30年で2500万円の不足になります。これが「老後2000万円問題」と呼ばれる理由です。以下に図表でも解説。
老後の生活費と年金の平均(夫婦2人・無職世帯の場合)
項目 | 月額平均 | 年額換算 |
---|---|---|
🔸生活費(消費支出) | 約26万円 | 約312万円 |
🔹税・社会保険(非消費支出) | 約3万円 | 約36万円 |
🟡合計支出 | 約29万円 | 約348万円 |
公的年金の平均受給額(夫婦2人世帯)
種類 | 月額平均 | 年額換算 |
---|---|---|
厚生年金(夫婦合算) | 約22万円 | 約264万円 |
年金だけでは足りない金額(年間)
支出 | 約348万円/年 |
---|---|
年金収入 | 約264万円/年 |
年間赤字 | 約84万円 |
不足分から見る老後に必要な貯金額(ざっくり試算)
老後期間 | 必要な貯金目安 |
---|---|
20年間 | 約1680万円 |
30年間 | 約2520万円 |
これらはあくまで一例に過ぎず、自分は老後にどんな生活をしたいのか、何歳まで仕事を続けられそうなのか、または続けたいのか、どれくらいの生活費で過ごせそうなのか、といった計算をもとに自分に合った老後資金の計算をする必要があります!
しかし、その計算もあくまで未来への想定であり、何十年後の未来を予測できる人はいません!自分のライフスタイルが変わるかもしれませんし(離婚、病気など)、日本のインフラがどれくらい上がるのか分かりませんし、年金の受給もどれくらい貰えるか分かりません。
共通して言えるのは、改めて「生活費」が深く関わるということ!例えば、老後資金の準備が足らなくなった時や、〇歳まで働こうと思ったのに働けない、ということが起きても生活費を落とすことで解決させることが出来ると思います。
老後資金については老後の生活費から計算が始まり、最終的にも生活費を調整する必要がある。つまり、「老後資金については、生活費に始まり、生活費に終わる」ということが自分にはしっくりきたということです!!
ここまで、未来のことを色々と話してきましたが、自分としては不確実な未来のことはある程度考えた後は考え過ぎず、今の生活レベルを上げていくことを頑張りたいと思っています!生活費の見直し、資産形成の継続、稼ぐ力を上げる、ということが今の生活をより良くし、結果的に未来をより良くすると信じて行動していきたいと思いました!
住宅、教育、介護などのライフイベント費用
人生には、あらかじめ予想できる大きな支出=ライフイベント費用がいくつかあります。どれくらいのお金が必要になるのか、ざっくりでも知っておくことで将来設計がグッとしやすくなります!
以下は主な項目と、全国的な平均額を参考にした目安です。
ライフイベント | 金額目安 | 備考・参考資料 |
---|---|---|
結婚費用 | 約200〜300万円 | ゼクシィ結婚トレンド調査2023より(挙式・披露宴・新婚旅行含む) |
出産・育児費用 | 約100〜200万円 | 厚労省・ベネッセ教育総研など |
教育費(子ども1人) | 約1000〜2500万円 | 文部科学省・日本政策金融公庫など |
住宅購入費 | 約3000〜5000万円 | 国土交通省・住宅金融支援機構より |
車の購入・維持費 | 約300万円(10年間) | JAF・自動車工業会など |
親の介護費 | 約500万円前後 | 生命保険文化センター調べ |
上記は金額はあくまで全国平均であるため、住んでいる地域・生活スタイル・家族構成によって変動することを考慮しましょう。
すべてを「今すぐ準備する」のではなく、タイミングや優先順位を考えて、貯金・保険・投資などを活用して備えていく必要があります。将来の支出を「見える化」すると、不安が和らぎ、無理のないマネープランが立てやすくなります。
こういったライフイベントは、個人個人の価値観や考え方があるため、優先順位やいつごろイベントを起こすか、起こせるのかを考えなければいけません。パートナーがいる方、家族がいる方は尚更ですが、絶対に自分一人では決めないことをオススメします!!(リベ大でも言っていました!)

結婚式はなるべく早くやりたいね!ただ今の年収・貯金だと、予算〇〇万円くらいになるかな?
車は中古でいいな!安全性や運転しやすさを考慮すると、軽自動車より普通車がいいかな?

家は子供が自由に遊べるように将来は注文住宅を頼みたい!
子供は〇歳までには欲しい!兄弟は作ってあげたいから、2人くらいいたら嬉しいよね!
旅行はたくさん行きたい!少なくとも年に2回くらい行けたら楽しみが増えるね!
こんなふうに話していき現実とのすり合わせをする中で、現実的に考えた上でのプランにしないといけなかったり、お互いの価値観が大きくズレていた時のプラン修正等は必要になるため、そこは大変な部分かもしれません、、、
それでも、お互いの希望を聞いていくと、相手の価値観や考え方、どこに優先度を高く考えているのかも分かりますし、将来のことを考えて楽しい面もたくさんあるため、絶対に1人で考えず一緒に考えることをオススメします!!
どう備える?具体的アクションプラン
支出の見直し(固定費カットなど)をして生活防衛費を貯める
まずは貯金を増やしていくには、収入を増やそう!とか、小さなところから節約して支出を減らそう!と考える方もいると思います。しかし、リベ大でもあっちゃんの動画でも、共通していることとしては、お金を貯める第一歩は、まず支出の把握をすること!支出の見直しをすること!特に固定費の見直しをすること!を言っています。
固定費を見直すことで、月数万円のお金が浮いた!年単位で考えると十数万~数十万円のお金が浮いた!ということも良くあります。具体的に言うと、家、車、保険、携帯などの固定費を見直すことで大幅な支出カットに繋がります!

自分は保険の解約、携帯を大手キャリアから楽天モバイルに変更した!
携帯代に関しては、なんと月6000~7000円近くの支出カットになったよ!ちょっと電波繋がりづらいタイミングがあるけど、慣れれば大きな不自由はさほど無いね!
保険の解約は本当に大変で、特にしっかり考えずに入ってしまった自分も悪いけど、解約することのデメリットをたくさん説明されて、何度か考え直して自分達に納得できる理由をしっかり持って解約手続きに臨むことで何とか解約することが出来た!
保険に入る必要がある時もあると思いますが、本当に必要なのか、公的な保険で十分ではないか、足りない分は貯金で賄えないか、といったことをしっかりと考えた上で加入する必要があると思いました。
そういった大きな固定費をカットする作業をきっちり行うことで、月々に貯金できる金額が増えていくと思いますので、まずは生活防衛費が貯まるまでは貯金をすることを推奨します。
貯金と並行して投資(NISAやiDeCoの活用)
生活防衛費まで貯金をすることが出来たら、次のステップは?ここからこれまで勉強してきた老後資金やライフイベント費を貯めること、その他の生活を豊かにするために「お金を増やしていく」必要があります。
第1弾のお金の勉強にて金利についての記事を書きました。
現在の銀行の金利では貯金をしていてもお金が増えづらく、ただ銀行に預金しているたけではお金は増えていきません。さらに、インフラによる物価の上昇や賃金の上昇の少なさにより、私たちはどんどん貯金しづらい環境になっています。

そしたらどうすればいいの!?
- 働く時間を増やす?
- 本業に掛け持ちでバイトを始める?
- もっと給料の高いところに転職する?
そんなことを考える方もいるかと思います。しかし1日は24時間、ましてや労働できる時間は国で決められており、自分が働いて稼ぐというのには限界があります。そこで出てくるのが投資です!
投資とは、「お金に働いてもらう」という考え方です。私たちが直接働かなくても、お金を投資に回すことで、将来の利益を生み出す可能性があります。そして、投資をするのにNISAやiDeCoを活用することが推奨されています。
投資をすると、通常税金がかかってしまいます。NISAやiDeCoというのは税制優遇制度なので、得られた利益に税金がかからずに最大限の利益を受け取ることが可能になります。
投資は銀行等よりも高い年利で利益を生み、それを複利で増やしていくことが出来るため、ただ貯金するよりもお金を増やしていく速度を加速させることが出来ます。そういった理由で今投資を始める人やNISAやiDecoを推奨する声がたくさん出ているという訳です!
しかし、しっかりと肝に銘じておかなければいけないこととしては、投資には元本保証が無いため、お金が増える可能性がある一方で、最初に投資に回した金額よりも減った状態になってしまう可能性も十分にあります。そのため、投資をするにはしっかりと投資について知識や情報を集め、リスク管理をする必要があります!
第3弾では、投資の基礎知識や注意しなければいけない点、また投資初心者の自分がどんなことを学び、どのように投資を始めたかを書いていきたいなと思います!!
まとめ
今回は20代・30代から考える、人生に必要な貯金額とその備え方について書きました。
- 生活防衛費
- 万が一緊急でお金が必要になった時にすぐに出せるようにしておく安心資金。貯金額としては生活費の3~6か月分、もしくは会社員なら生活費の6か月分、自営業者なら1年分としています。まずは生活防衛費を貯めることから開始する。
- 老後資金
- 人生の三大支出の1つ。公的年金だけでは不足してしまう可能性が高いため、20~30代のうちから少しでも意識して対策しておけると良いとされています(老後2000万問題)。未来のことは不確実な要素が多いため、ある程度老後資金について考えたらその後は老後資金に囚われ過ぎずに、今の生活をより豊かにするための行動を取ると良いかもしれない。
- ライフイベント費用
- 住宅・教育・介護といった人生には、あらかじめ予想できる大きな支出(ライフイベント費用)がいくつかある。ライフプランを考え、イベントを起こすタイミングや優先順位を考えて、それに向けて貯めていく必要がある(家族・パートナーがいる場合は、1人では考えず必ず一緒に考えると良い)。
これらの貯金に向けて、まずは支出の見直し(固定費カットなど)をして生活防衛費を貯めることから始めます。生活防衛費が貯金でき次第、貯金を加速させていくために投資を並行して行うことを推奨します。特に税制優遇されているNISAやiDeCoを最大限活用しながら運用することが理想的です。
しかし、投資には元本保証が無いため、お金が増える可能性がある一方で、最初に投資に回した金額よりも減った状態になってしまう可能性も十分にあります。そのため、投資をするにはしっかりと投資について知識や情報を集め、リスク管理をする必要があります。
「お金の勉強第3弾」では、投資の基礎知識や注意しなければいけない点を書いていこうかと考えています。自分も投資初心者であるからこそ、どんなふうに投資について学び、どのように投資を始めたのかを書いていければいいなと思っています!
ぜひ次も読んでいただけると嬉しいです!!
コメント